東大生協の壁画の画家は宇佐美圭司!廃棄した壁画の価値を確認!最終決定は理事長が判断?

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東大生協の食堂に飾られていた壁画が、行方不明とされていましたが廃棄されていたことがわかり、非難の声も上がっています。

作者で画家宇佐美圭司さん、そして廃棄したのは誰なのかを確認します。

 

 

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東大生協の壁画が廃棄されていた!

日本の名門大学のトップともいうべき、東京大学の生協内食堂に飾ってあった壁画が3月までに行われた、改修工事の期間に行方不明になっていました。

 

この壁画について、5月8日、東京大学生協は廃棄処分していたことを発表しました。

この作品は、著名な画家・宇佐美圭司さんのもので、この絵画を見にわざわざ訪れる方もいるほどの価値をもった絵です。

 

 

東大生協のホームページでは

 

  • 永遠に鑑賞のできない状態
  • 軽率な判断により、宇佐美圭司氏の絵画「きずな」を廃棄処分としてしまい、作品はすでに現存していない
  • 廃棄処分は2017年9月14日に行われました

 

とし、経緯の説明を記載しています。

 

 

中央食堂改修設計連絡会議では生協、大学施設部等事務方、設計事務所で構成されたメンバーでこの絵の取り扱いをどうするかが話し合われたようですが、

 

  • 東大生協の所有物であること
  • 絵が固定されていてそのまま取り外せないものであり、周りから切り取っても出入り口を通れる大きさではない

 

という共通の認識がもたれたようですが、改修工事の中で残すか、廃棄するかの2択になり、今回の廃棄となったようです。

 

工事の事務的な話し合いに終始した印象に感じます。

絵の文化的な価値の観点での話し合いや、学生たちや芸術に精通した方々の意見を聞いていれば結果は変わっていたかもしれませんね。

 

 

以前と現在の東大生協中央食堂↓

 

 

画家は宇佐美圭司で絵の価値は?

 

今回廃棄された絵画のタイトルは「きずな」で作者は宇佐美圭司さんという画家です。

正直なところ、私はこの方の名前を初めて聞きました。

同様に存じていない方も多いのではないでしょうか。

 

名前:宇佐美圭司 うさみけいじ
生年月日:1940年1月29日
出身地:大阪府吹田市
学歴:大阪府立天王寺高校
受賞歴:第22回日本芸術大賞、芸術選奨文部科学大臣賞

 

宇佐美圭司さんは1958年に高校卒業後上京し、独学で創作を開始しています。

1963年、南画廊で初個展を開催し、その後多摩美術大学助教授、武蔵野美術大学教授、京都市立芸術大学教授などを歴任するなど、絵画の世界では多く功績を残しています。

 

1970年に開催された大阪万博のパビリオン「鋼鉄館」では美術監督を務めています。

 

今回、廃棄で問題になった「きずな」は1977年に東大生協のために製作されたものです。

当時、宇佐美圭司さんの絵を推薦した高階秀爾・東大名誉教授(美術史)は

 

「かなりの大作で、宇佐美さんも一生懸命に描いたものだ。作風は代表的なもので、廃棄したというのはひどい話。たいへん驚いたし、残念だ」

 

と落胆していらっしゃいます。

 

こんな美術の名誉教授までいるんですから、相談すればよかったのに、と何度も考えてしまうのと同時に、名誉教授にそこまで言わせる価値があったこともうかがい知れます。

 

なにより、これだけ多くの方々が壁画の廃棄を惜しんでいるだけで、愛された作品であったことが分かります。

 

 

宇佐美圭司さんは2012年に心不全で72歳の若さでお亡くなりになっています。

今回の廃棄について、東大生協は5月12日に宇佐美圭司さんの家族に謝罪することにしていますが、残念であることには変わりありませんね。

 

 

 

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廃棄したのは誰?

 

ホームページで廃棄について謝罪文を掲載したのは、

 

  • 東京大学消費生活協同組合 理事長  武川 正吾
  • 東京大学消費生活協同組合 代表理事・専務理事  増田和也

 

のおふたりです。

ただ実際には現場のメンバーでの話し合いの方が多かったのではないかと思われますが、誰がどのような判断で廃棄の最終決定をしたのかは明らかになっていません。

壁画の所有者は東大生協であることは明らかなので、トップに責任があることは明らかですが、壁画の廃棄についてはどこまで把握していたかは疑問も残ります。

 

実際の搬出作業・廃棄作業を行った方も、今頃「あの時の絵か!」と、ハッとしているでしょうね。

 

上記2名も工事内容の決裁に関わっているかとは思いますが、絵はもうスクラップにされて粉々になっているんじゃないかと思うと、なんだかやり切れませんね^^;

 

 

 

 

 

 

 

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コメント

  1. shinji より:

    経緯まとめ

    ・1976年に生協創立30周年記念事業として、高階秀爾の推薦により安田講堂前の地下にある中央食堂に飾る4m角の絵画「きずな」を宇佐美圭司に依頼(投手が投球するフォームを多数の写像で繰り返して描いた様な印象を受ける)、完成後に白を基調とした壁面に「きずな」が設置される

    ・今回の改修直前の壁面は茶色の縦柱群になっており、過去に一度は壁面の改修が行われた模様、この改修後も「きずな」は同様の場所に設置される

    ・2017年に地下中央食堂の改修計画が策定され、その一環で「きずな」は2017年9月に廃棄される、作者は2012年にご逝去

    ・今回の改修で茶色の縦柱群も撤去され、白を基調とした壁面が完成

    「きずな」は現代的な素晴らしい芸術作品だと思います

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